阪急電車沿線の駅にありますチェーン店。
喫茶スタンダードの最強かつユニークな強みは、店員さんの調理力とテキパキ力。
調理場をコの字に囲むカウンターのみで、どの席に座っても調理場全景を見下ろせる座高設計なんだよ。
この、作ってる内情があからさまである安心感、無駄な動きのない段取り感とスピード感、ショウ鑑賞しているかのような臨場感がたまらんのよ。
しかも、どのチェーン店舗の店員さんも一律に完璧なパフォーマンスなんだな。
興味津々なお客さんの視線を気にしている様子は一切なし。お客さんと交わす言葉は、必要最低限の注文ききのみ。それでいて十二分にお客さまを受け止めている感が伝わってくる。
★チャーハン:フライパンにバターをとかして、薬味入れて炒めて、ラップに包まれた一人分のご飯をジャーっと投入し、卵を割ってしゃかしゃかかき混ぜて炒め合わせ、最後に福神漬けを冷蔵庫から取り出し、丁寧に、はしっこに盛りつける。
★ナポリタン:フライパンにバターをとかして、薬味入れて炒めて、ピーマン、玉ねぎ、ソーセージをタッパーからポイポイと追加して、ラップに包まれた一人分の茹でスバゲッティを投入、タッパーのトマトソースをジャーっと混ぜ合わせ、強火で炒め絡めて、超おいしそうな香りがしてきて・・
この一連の動きが1分で完了する・・(驚)
喫茶スタンダードの店員さんは、片時も暇そうにしない。
スパゲティやオムライス、チャーハンなどのフライパン料理をお客さんへ出したあとは、速攻、フライパンを洗いだす。
たとえ別のお客さん二人から同時にナポリタンの注文があったとしても、必ず、一食作った後フライパンをスポンジでシャカシャカ洗い、ピカピカのフライパンで二食目を作り始める。
フライパンの洗浄で時間がかかりすぎることは一切なく、まるで二倍速で流れるように、次々とオーダーに対応する。
お客さんに媚びることなく、お客さんを適当にあしらうこともなく、ただただ、丁寧に自分の仕事に専念している。
注文が入らない間は、消毒液でキッチンの台、冷蔵庫の中、扉、床を磨いている、その様子がまた、
「あーあ。めんど」って感じではなくて、
「私にはやることがありますので、失礼いたします」という清々しい雰囲気なんだなー。