トオルEXPRESS-2-

 瀬田 透です。大切なあなたへ、お手紙をお届けします。

★空き地

小学生のころ住んでいた家の近くにね、

空き地があったんだ。

なにが楽しみって、、

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拾ってきた仔猫を草むらのなかに隠しておくことだった。

(こんないたいけな仔猫がのたれ死ぬようなことがあってはならない!こんな可愛い仔猫を他の誰にも奪われたくない!)、

 

そして、毎朝、仔猫がまだ空き地の草むらにいるかどうかを確認することが、本日の一大ミッションなのであった。

 

次の日も草むらに仔猫がいてくれたら超ハッピーだった。

見当たらなかったら、空き地をすみずみ歩き廻り、「ニャーニャー」と呼んでみたりして。

 

すると隣の家の庭から、「ミャーン」と鳴きながらひょいと現れたりして。

 

 おー元気だったかい!? 探してたんだよぉ~!(涙)

 

抱っこして、空き地から徒歩10秒の家へ連れて帰り、

平皿に注いだ牛乳をこっそりあげて、

ぴちゃぴちゃ顔をミルクで真っ白に湿らせてる、仔猫の食欲旺盛ぶりを見ていられることが何より嬉しかった。