トオルEXPRESS-2-

 瀬田 透です。大切なあなたへ、お手紙をお届けします。

★蛙の声

小さいころ田んぼの隣りに住んでました。  

夏の夜。蛙の声がきこえだすと、子供の頃の、田舎の畳の部屋に戻ってしまう。

f:id:seta_tooru2:20170605195254j:plain

網戸の傍で夜風を感じながら膨らませていたお気に入りの妄想。

今寝ている薄い布団がアラジンの絨毯になって浮かび上がり、私は落ちないようしっかり縁をにぎりしめたまま、田んぼの上をどこまでも飛んでゆく。