堀 秀彦氏の訳文、読みやすい。
『幸福論』 B・ラッセル著
2018年現在における社会問題、人間の性・分析考として読んで遜色ない。
まさにいま、目の前で起こっている事象をぴたりと予言、解剖、解説し尽くし、誰が手にとっても分かるよう言語化してくれている。
随所に皮肉ともとれるユーモアが効いており、「あるある~(笑)」とニヤついてしまう。
凡人であれば自殺するほど深刻になる場面においてすら、時空に織り交ざっている希望や可笑しみをすくい上げ、人生をラクに愉快で豊かなものへと変換するすべを指南する、思考体系の伝授。