コンディションによって、通勤道を、遠回りしたり近道したりと変えています。こちらはそのうちのひとつ、太融寺 龍王大神様の前を通るルートです。
大通りの真ん中に唐突な異空間。
通行にはじゃまであろう場所に銀杏の樹がたてまつられています。
そのむかし。
区画整理で道路を拡張する際、太融寺の敷地内にあった樹齢300年といわれる銀杏を伐採する作業に関わった人たちが次々と変死していったのですって。
それを受けて、伐採はとりやめ、龍王大神として残すことになったのだそうな。
しばしば銀杏の樹の前で手を合わせている方をお見かけします。工事に携わった関係者の方、あるいはご遺族の方なのかもしれません。
動かしてはいけない樹や、神がかった場所、等の妥当性は、科学的に証明できなくても説明不可能な次元で絶対的に存在していると思います。
都市開発最優先の風潮のなか仕事をしていたであろう先人?お役人?の「樹を残す」とした決断に想いを馳せる。